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本科2.1期生の1年間の研究成果発表と位置づけて開催いたしました。 発表修了後、本科・別科講師、財団・後援会役員の先生方にご講評いただきました。
「お聖教を、丁寧に読むとはどういうことでしょうか」 この一言と共に、10月3日、宗学院別科におきまして、本年最初の特別講義が開講されました。講師は宗学院本科で「本典」を担当されている内藤知康和上で、講題は「『歎異抄』第三章の善人・悪人」でした。
「善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや。」 他力の意趣を示すこの法語は、世間の常識からすれば時に誤解を生むこともあります。 この度の講義では、お聖教に示された宗祖のお言葉を丁寧にひも解きながら『歎異抄』第三章の構造をご教授頂きました。
10月10日、宗学院別科におきまして今年度第2回目の特別講義が開講されました。講師は宗学院本科で「天台四教儀集註」を担当されている勧学・淺田恵真和上でした。
講義は「いろは歌」のもとになったとされる『涅槃経』無常偈のご文を、釈尊の前世物語である雪山童子と、六道絵(人道)の絵解きを通して理解するという内容でした。
仏教で説かれる「諸行無常」の有り様を、画像を使ってわかりやすくご教授くださいました。
10月17日、宗学院別科にて今年度第3回目の特別講義が開講されました。講師は宗学院院長の勧学・徳永一道和上で、講題は「宗祖の悪人正機について」でした。世間における具体的な「悪人」の誤用を指摘しつつ、阿弥陀仏に問題とされ、救いの目当てとされる「悪人」とは他の誰でもなく、この「私」であるということを聞かせていただきました。
先々週の内藤知康和上の特別講義では、歎異抄第三条における「善人・悪人」の定義についてのお話でしたが、この度の徳永和上は悪人往生の教理史的展開についてもお話くださいました。
親鸞聖人の救済論の中心である「悪人正機」について、両和上から多角的な視点でご教授いただき、学びを深めることができました。
奈良仏教を代表する薬師寺と東大寺にお参りさせていただきました(徳永一道院長・藤丸要和上ご引率)。
薬師寺では、なんと管主の加藤朝胤師が直々に案内をしてくださいました。
これまでの度重なる火災により焼失した伽藍が、近年の復興事業で美しく蘇っていました。また、平山郁夫画伯によって描かれた玄奘三蔵院の「大唐西域壁画」は圧巻の一言です。
東大寺では東大寺塔頭清凉院住職森本公穣師による大変わかりやすい案内がありました。特別に大仏様(盧舎那大仏)のお膝元にまで連れていただき、間近で拝見できました。また、大仏様の蓮弁に刻まれた大仏建立当時の仏画のお話や、伽藍の説明等、普通にお参りしているだけでは知り得ない情報を色々教えていただきました。
今回も宗学院だからこその内容の濃い参拝研修となりました。このような研修は毎年行っています。来年は皆さまとご一緒できることを楽しみにしています!
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