宗学院
挨拶

院長からのメッセージ

淺田恵真 本願寺派宗学院は、是山惠覺・花田凌雲両和上の発案によって、大正13年(1924)10月頃に佐々木鉄城・大江淳誠師らが研究員に任じられたことに端を発し、翌年4月に正式に発足しました。今から思えば錚々たる顔ぶれと言わざるを得ません。そればかりか、その後もほぼ100年にわたって宗門教学の中心となるべき学者を輩出してきました。その研究成果は『宗学院論輯』として、現在第95号まで発行されています。

  宗学院本科には教育と研究の両面があります。まず第一には宗門の礎(いしずえ)である真宗教学を研鑽する場としてです。浄土真宗の根本聖典『教行証文類』をはじめ宗祖の著作に学び、さらに広く印度・中国・日本の仏教思想を教授する教育機関の面です。次に院生は入学時より各自の研究テーマをもって演習の時間に発表し、その内容に関して講師や他の院生から批評を受けて自らの研究を深め、毎年研究論文を提出し、卒業時にはそれを大成した論文を公表しなければなりません。これが第二の研究機関としての一面です。

  以上の宗学院本科に加え、平成14年(2002年)度からは宗学院別科が開設されました。龍谷大学大宮学舎の本館講堂を教場として、ひろく宗学を志ざす一般僧侶を対象として「安心論題」「三経七祖」「仏教概論」「本典概説」等の普通講義を開講しています。いずれも一年あるいは二年で完結するように進められていますが、複数年にわたって受講される方も多くおられ、毎年70名を超える受講生がおります。また別科は門戸を広げ、聴講制度を導入して他派の僧侶の傍聴も可能です。それに加え、コロナ禍以降にはリモート授業の制度も取り入れ、自宅におりながらも受講ができます。

財団法人真宗学研究財団 後援会のご案内 宗学院論集 博士号習得者 心豊かに生きる道のりをより多くの方々へ。 フォトレポート 院長賞歴代受賞者 本願寺
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