別科

別科講師・講義概要

 

平成28年度 別科 講師・講義概要

講義:安心論題
講師:深川宣暢(本願寺派勧学・龍谷大学教授)

深川宣暢  浄土真宗を学ぶ伝統的な方法として、(1)教義・要義を体系的に学ぶ方法、(2)聖教や文献について学ぶ方法、(3)一定のテーマを選定し、それについて文献や教義を整理して学ぶという方法があります。この(3)が論題について学ぶという方法です。

 論題には教義論題と安心論題がありますが、ここでは特に宗義安心に関わる十七の論題について、テキスト『新編安心論題綱要』(勧学寮編)を用い、題意、出拠、釈名、義相、結びという伝統的な論題研鑽の手順にしたがって学んでゆきます。  安心論題の安心とは「心(信心)の安置の仕方」ということができますが、宗祖と一味の安心とは何か、逆にそれと異なる安心とは何であるのかについて、教義の体系、お聖教の文言を根拠にして明らかにしてゆくのがこの「安心論題」の学修です。

深川宣暢 したがって、この安心論題を学ぶことは、真宗教義の体系やお聖教の文言の領解について学ぶことにもなるわけで、浄土真宗の教学全般の要となるところを学ぶことにもなります。  また学階を取得するための試験である殿試は、この十七論題より出題されますので、そのためにも有意義な学修となるでしょう。

講義:三経七祖教義
講師:武田 晋(本願寺派司教・龍谷大学教授)

大田利生  親鸞聖人の教義は、正依の経典『浄土三部経』の内容と、その浄土往生の教えを受け継がれた祖師方の思想を基盤とされています。したがって、浄土真宗のみ教えを学ぶことは、親鸞聖人の示された教義そのものを学ぶと共に、「三経七祖」と称され、聖人の教えの背景となった教義を的確に知ることが必要です。浄土教と総称されるその思想の流れが、どのように重んじられてきたかをインド、中国、日本へと受け継がれた経典・論疏の内容を通して学ぶことは、様々な仏教思想のなかで阿弥陀仏の浄土往生の教えを最要とされた、親鸞聖人のみ教えの広がりと中心になるところを知る上で必要不可欠なことです。

大田利生 ここでは、浄土三部経と七高僧の教えの内容について、その大綱と親鸞聖人が特に注目された箇々の特徴的な内容について、テキスト『浄土三部経と七祖の教え』(勧学寮編)を用いて、受継がれた思想の流れを追って学んでゆきます。

講義:仏教概論
講師:藤丸 要(本願寺派司教・龍谷大学教授)

藤丸 要  約2500年前にインドで成立した仏教は、その後中国やチベット、中央アジア、朝鮮半島などを経て、日本へと伝来しました。その間、仏教はインド仏教、チベット仏教、中国仏教、朝鮮仏教、日本仏教などという名称に示されるように、各地域に根ざした独特な展開を遂げています。
 本講義においては、そのような仏教の思想とその多様性を、テキスト『釈尊の教えとその展開-インド篇-』と『釈尊の教えとその展開-中国・日本篇-』を用いて講義を進めて行きます。また、必要と思われるテーマに関しては、適宜資料を配付して補足説明し、理解を深めて行きたいと思います。
 浄土真宗も「大乗仏教の至極」と称されるように、仏教の思想やその伝統を踏まえて成立した宗派です。したがって、仏教を学ぶことは、浄土真宗の基本を学ぶことであり、真宗教義をより深く理解することになるものと確信しています。

講義:本典概説
講師:殿内 恒(本願寺派司教・龍谷大学教授)

殿内 恒 『本典』は、親鸞聖人が浄土真宗を開くにあたり、長い年月をかけて推敲を重ね、その中に余すことなく教義体系の全体像を顕された畢生の著であり、まさに浄土真宗における立教開宗の書、根本聖典と称されるにふさわしいものである。そこに示される教義体系は、二回向四法の枠組をもって明かされた真実の法門を中心に、仮・偽といわれる方便・邪偽の法門をも内包する、広汎に及ぶとともに終始一貫した内容のものとなっている。
殿内 恒 本講義では、『本典』に込められた祖意を窺いつつ、浄土真宗における教義体系の概要を学んでいく。時間的な制約から本文すべてを読解することはできないが、つねに『本典』全体の流れを意識しながら、先哲方による成果に多くを負いつつ、おもに宗祖のご自釈を通して教義体系の全体像を把握することに努めていきたい。なお、2年をかけて6巻全体に目を通すという基本方針のもと、講義は隔年ごとに、「総序」から「信文類」までと、「証文類」から「後序」までとを、交互に読解するかたちで進めていく。

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